Parallax Image

Cutls Code Archives


SNZ 2016

Androidは学生にとってクソなのか

カテゴリ:Mobile 投稿日:2016年10月8日

超お久しぶりです。

以下、今のスマホのスペックを取り巻く環境について。

iPhoneははっきりいって高級ゲーム機です。例えばPS Vitaなどを見てもわかるように、CPU性能、RAM容量はそんなに高いものではないのに素晴らしいゲーム性能を発揮している。GPUの働きというのも当然ありますが、バッテリー持ちに関連するバックグラウンド制限などもあると思います。
1年前ならちょうどXperia Z5やNexus 6Pの発売の頃。スナドラ810の全盛期。この1年でスマホのスペックがどう変化した、というよりはスマホ業界の変革の方が目まぐるしかったと思います。ようやく、「ローエンド〜ミッドレンジ端末」が市場によく出回るようになってきました。この端末帯はスマホデビュー者向けのものとして売られています。
よく考えてください。スマホデビュー者は各年代多くいます。もちろん、スマホデビュー者(40代以上)はそんなに重い処理を必要としませんが、スマホデビュー者(10代)はどうでしょうか。正直ミッドレンジ帯でベイングローリーなどの重いとされるゲームをやるのには無茶があります。学生にiPhoneが人気、というかiPhoneしか知られていないというこの状況。もともと少数派であったAndroiderがiPhoneに流れていく。ゲームでのスペックが上な時点でiPhoneはスクールカーストの上位確定。最近ではようやく後述の通りAndroidも増えて来てはいますが。
ミッドレンジ端末とはどれくらいの性能のものを指すのか。とりあえず、ここではスナドラ6xx同等の周波数、コア数を持つCPUを持つSoCとしておきましょう。
ここで秋に発売されたハイエンドXperiaを比較してみると、
2015:Xperia Z5 Premium(810:2.0×4+1.5×4/3GB)
2014:Xperia Z3(801:2.5×4/3GB)
2013:Xperia Z1(800:2.2×4/2GB)
(2013春:Xperia Z(S4:1.5×4/2GB))
2012:Xperia AX(S4:1.5×2/1GB)
といった感じ。
では、ミドルレンジの代表格の一つ、ARROWS M03を比較してみると
ARROWS M03(1.2GHz×4/2GB)
といった感じ。
つまり、単純比較ですが、最新ミッドレンジ=Xperia Z(2013年春)に満たない性能という方程式が成り立ちました。
さて、ベイングローリーなどの重いグラフィックのゲームが3年以上前の端末を考慮しているでしょうか。一応Xperia Zはベイングローリーの推奨環境には入っているようですがそれでも快適ではないと思います。
学生のスマホ代は誰が払っているか、それはほとんどの場合親です。親にしてみればLINEで連絡できたらそれでいいので、そんなiPhoneのような高い端末は与えたくないと思っています。一方子供は、あまりスペックについてよく分かってないので、スマホさえ持てればそれでゲームし放題だと思っています。
念願のスマホデビューを果たし、ゲームを入れてみたらロクに動かなかった。何が悪いのかと考えると、もちろんスペックについて知らないし、友達のiPhoneはヌルサクだしやっぱAndroid(OS名は多分知らないと思うので、正確にはiPhone以外のスマホ)はクソという結論に至ってしまう。
スマホは高いしまだ要らないという親もいます。iPod touchやiPadを買い与える(またはお年玉崩して子供が勝手に買ってくる)、また最近では親が使っていたスマホのお古というケースも多く見られます。最新iPod touchもiPadもA8チップ(iPhone 6同等性能)以上を備えていて、ゲームするならうってつけの性能と言えます。iPadはまだしも、iPod touchは当然iPodですから音楽プレイヤーです。音楽プレイヤーにA8チップなんて普通入れますか?これは、もうゲーム機としてといったら口が悪いですが総合エンターテインメント端末へAppleが舵を切ったと見なさざるを得ません。前述の「格安スマホ」勢もゲームできないと言ってiPod touch等にテザリングしてゲームをしている、というのもちらほら見かけます。ミッドレンジ端末のスペックを知らず、というかこのiPhoneという単一機種がはびこる日本において、スマホというものは一律であるという考えが強すぎてわからず、バッテリーのそんなに持たないスマートフォンはもはやモバイルルーターに成り下がったのです。
ところで一番、総合的なゲーム性能が求められるゲームの種類は、ベイングローリーなどのバリバリの3Dゲームではなくて、音ゲーです。音ゲーはとてもシビアで音声、画面表示、タッチ判定が三位一体となって初めて成立するゲームです。
Nexus 6P(810:2.0×4+1.5×4/3GB)[Android 7.0 Nougat]でアイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ(通称:デレステ)をしてみますと、これはAndroid 7.0 Nougatが推奨環境でない(詳しくはこちら)のもありますが、それでも1度にLIVEを重ねる(5回/時以上)と数回タッチが反応しないという現象がよく起こります。これでもAndroid 7.0 Nougat Betaの時よりかは数段マシになりましたけどね。まだAndroid 6.0.1 Marshmallowの方が安定していました。
Nexus 6PでデレステPやってるかたに参考になれば。